【体験談】うつ患者は励ました方がいい。励ましは復活のモチベーションになる!
「うつ患者を励ましてはいけない」
よく聞くフレーズですが、本当にそうでしょうか。
うつを経験したことある僕は「うつ患者は励ました方が良い」と思っています。
本記事では、うつ患者への励ましについてご紹介します。
1.うつ患者は励ましてもいい
「うつ患者にとって激励は禁忌である」
本やネットにやたら書かれている情報ですが、個人的には当てにならないと思っています。
というのも、調べてみると激励禁忌には根拠が無いのです。
本来、激励が禁忌とされたのは罪責感が強くて過度な良心を持ち合わせたうつ患者のみでした。
それも症状が最もどん底のときに限ったケースです。
なのに、なぜか一般化されて「うつ=激励禁忌」となってしまいました。
なぜ一般化されてしまったのか?
その理由はシンプルで、何と激励禁忌は医師国家試験に毎年出題されていました。
その結果、いつの間にか激励禁忌は精神科医の常識となってしまいました。
ちなみに、英語圏の教科書ではうつ治療で激励が推奨されています。
僕自身、うつを経験しましたが、勇気がくじかれそうなときに受けた励ましは心強かったです。
うつは勇気がくじかれる病です。
そんなとき、背中を押す励ましや希望を灯す励ましは、本当に支えとなります。
2.勇気の出る励まし、負担となる励まし
励ましと言っても、いろいろあります。
正直に言うと、勇気の出る励ましもあれば負担になる励ましもあります。
勇気の出る励ましはこんな感じ↓。
「頑張って元気になってください」
「元気な姿になるのを待ってます」
うつになると、自分の価値を小さく感じやすくなります。
そんなときに、誰かに必要とされていると感じることは、回復へのモチベーションとなります。
一方、負担となる励ましもあります。
しんどいのはこんな感じ↓。
「落ち込んでないで気合を入れろ」
これは逆効果ですね・・・。
この手の励ましはキツいです。
3.身近な人がうつになったら
家族・恋人・友人など身近な人がうつになったら、励ましてください。
うつになると、自分の価値をとことん小さく感じやすくなります。
症状が進行すると「自分は存在する価値もない・・・」と本気で思うようになってしまいます。
そんなとき、「あなたを待っている」という励ましは、暗闇を照らす光のような存在です。
「自分の回復を待っている人がいるんだ」という感覚は、うつ患者にとって大きな希望です。
うつ患者は勇気をくじかれています。
身近な人の激励は、尊厳を取り戻す勇気を後押ししてくれる存在です。
家族・恋人・友人など身近な人がうつになったら、ぜひ励ましてください。