日本では銀行預金が安全という考え方が一般的です。
でも、銀行預金だとお金は目減りしていくという事実が意外と知られていません。
本記事では、銀行預金だとお金が目減りしていくことについてご紹介します。
1.銀行預金の金利は0.001%
かつて日本が好景気だったバブル時代、銀行預金は普通預金でも2%を超えていました。
バブルの時代であれば、銀行に100万円を1年間預けると2万円も増えていたのです。
ところがバブル崩壊後、日本の景気は下降し続けます。
景気の低迷とともに超低金利時代となり、現在では銀行預金の金利はわずか0.001%です。
つまり、銀行に100万円を1年間預けても、10円しか増えません。
2.物の値段は上がっている
日本の景気は長らく低迷していますが、物の値段はジワジワと上昇しています。
下のグラフは1980年からの日本の物価推移です。
2015年の物価を100とした際の推移を示しています。
「総合物価」とは、あらゆるモノ・サービスを全てまとめた物価のことです。
「食料物価」とは、生鮮食品や加工品などの食料品のみを限定した物価のことです。
「家賃」とは、その名の通り家賃の物価のことです。
グラフからわかるのは、物価がジワジワと上昇している事実です。
全体の物価を示している「総合物価」に注目すると、
- 1980年→74.5
- 1990年→91.2
- 2000年→99.1
- 2010年→96.5
- 2020年→101.8
明らかに物価は上がっています。
つまり、1980年に74万5千円で買えたモノは、2020年には101万8千円出さないと買えない計算です。
3.銀行預金だと物価上昇に勝てない
モノの値段はジワジワと上がっていますが、銀行預金の金利は事実上ゼロです。
つまり、銀行預金では物価上昇に勝てません。
そのため、銀行預金ではお金は目減りしていきます。
もし、老後に備えてお金を貯めているのであれば、銀行預金は不利だという事実は絶対に知っておいた方がいいです。
4.物価上昇に勝つには?
物価上昇に勝つ方法の王道は、積み立てインデックス投資です。
僕もしていますが、これを利用しないのは本当にもったいないと思います。
積み立て投資とは毎月決まった金額を投資する手法のことです。
毎月同じ日に、決まった額を自動で投資します。
感覚としては積み立ての貯金と同じです。
インデックス投資とは市場全体を買う投資のことです。
株式市場にはたくさんの会社の株がありますが、それら全体を平均したものをインデックス・ファンドと呼びます。
インデックス・ファンドに投資する投資法がインデックス投資です。
僕が積み立てインデックス投資をオススメする理由は次の2つ。
- 自動積み立てのため手間がかからない
- インデックス投資の年利は約7%であり、物価上昇に勝てる
積み立てインデックス投資は本当に手間がかかりません。
一度設定してしまえば、あとはほったらかし。
毎月決まった日に、決まった額が投資されます。
手間がかからないにも関わらず、積み立てインデックス投資の年利は約7%と高水準です。
過去100年間の株式市場の歴史を見ると、インデックス投資は平均して7%もの年利を出してきました。
この数字は、物価上昇に十分勝てる数字です。
ただ、「投資って危ないイメージがある・・・」という方もいると思います。
実は僕もそうでした。
僕自身、イメージ先行で投資は危険と考えていました。
「投資は不安」と思われている方は、ぜひこちらの記事を参考にしてください。
5.まとめ
本記事をまとめると以下の通りです。
- 銀行預金では物価上昇に勝てないため、お金が目減りする
- 物価上昇に対抗する王道は、積み立てインデックス投資
もし、遠い将来のためにお金を貯めているのであれば、銀行預金よりも積み立てインデックス投資がオススメです。
将来の自分のために、資産を守る一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?