マサオのブログ

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スマホが招くうつ。そのメカニズムと打開策。

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スマホへの依存はうつを招きます。

そして現代の日本において、多くの人がスマホ依存あるいはその予備軍です。

 

本記事ではスマホの中毒性、うつを招くメカニズム、そして打開策についてご紹介します。

 

 1.スマホという麻薬

スマホの中毒性は麻薬に匹敵します。

街に出れば分かりますが、みんなスマホに夢中です。

電車の中、車の信号待ち、病院の待合室・・・。

みんなスマホのスクリーンに夢中です。 

 

なぜ、こうも人々はスマホに夢中になるのか?

スマホの中毒性は一体どういうカラクリなのか?

 

その答えは、ヒトの脳にあります。

 

結論から言うと、スマホは脳の弱点を突くことで、脳をハッキングすることに成功したのです。

 

1-1.脳は「かもしれない」が大好き!

ヒトを含め、動物の脳は「かもしれない」が大好きです。

何か起こるかもという期待に脳は夢中になるのです。

 

「かもしれない」という期待感を持った時に脳では何が起こるのか?

それは脳内伝達物質ドーパミンの急増です。

ドーパミンは脳内麻薬とも言われます。

「かもしれない」という期待感でドーパミンが増えると、ワクワクして夢中になるのです。

 

ギャンブルがいい例です。

パチンコや競馬、宝くじなどは冷静に考えたらプレイヤーが負ける損なゲームです。

それでも多くの人が熱狂するのは何故か?

「当たるかもしれない」という期待感で、ドーパミンが急増するからです。

ギャンブルはドーパミンのカラクリを利用して、プレイヤーを夢中にさせます。

だから中毒者が出るのです。

 

「自分はギャンブルとは無縁」という方は多いかもしれません。

ただ、ギャンブルよりも身近で、より多くの中毒者を生んでいる存在があります。

もうお分かりでしょう。

スマホです。

 

1-2.スマホは脳の弱点を突いた

2010年代に登場し、急速に普及したスマホ。

スマホは見事に脳の弱点を突き、多くの中毒者を生み続けています。

 

というのも、スマホは「かもしれない」の塊なのです。

  • メール、Lineが来るかもしれない
  • SNSにいいねがついてるかもしれない
  • 新しいニュースがあるかもしれない
  • 新しい動画がUPされてるかもしれない

脳は「かもしれない」という期待感に弱い。

そしてスマホはこの弱点を見事に突きました。

スマホを手にした我々は、脳内麻薬ドーパミンを刺激され、スマホをタップし続ける無限ループに陥ってるのです。

 

2.スマホがうつを招く

スマホはうつになる可能性を高めます。

スマホがメンタルに与える影響については各国で研究されています。

  • サウジアラビアで1000人以上を対象に行った調査では、スマホ依存とうつに強い関係性があると報告。
  • 中国にて大学生を対象に起こった調査では、スマホをよく使う学生ほど孤独でうつが多いと報告。
  • オーストラリアで行われた調査では、うつを患う人はスマホを極端に使うケースが多いと報告。

他の国でも同様の調査結果が出ています。

 

では、なぜスマホがうつを招くのか?

その理由は次の2つです。

 

2-1.スマホがうつを招く理由①不眠

スマホがうつを招く理由の1つ目は、睡眠への悪影響です。

睡眠が精神に与える影響は非常に大きく、わずかな睡眠不足でも感情や集中力がガタガタになります。

 

そして、スマホは睡眠の質・量どちらに対しても脅威となる存在です。

スマホが睡眠の「質」に与える影響

スマホ依存になると1日中スマホを手放せなくなります。

その結果、夜寝る直前までスマホ触っている方も多い。

この習慣は確実に睡眠の質を下げます。

というのも、スマホの使用は自律神経を興奮状態にさせ、リラックスとは真逆の方向に働くのです。

スマホは刺激の多い道具です。

新しいニュース、ワクワクするゲーム、楽しい動画。

どれも自律神経を興奮状態にします。

 

さらにスマホの画面から発せられるブルーライトと呼ばれる光には、目を覚まさせる作用があります。ブルーライトを浴びると、脳は昼間だと勘違いするのです。

 

興奮状態の神経、昼間だと勘違いした脳。

こんな興奮状態でベッドに行ったとしても、寝れるわけがない。

仮に寝られたとしても、その質は最悪です。

夜寝る前のスマホの利用は、心身にとって拷問とも呼べる所業です。

スマホが睡眠の「量」に与える影響

スマホという道具は非常にマルチな道具です。

買い物に情報収集、他者との連絡まで何でもできます。

そして、この何でもできることが厄介でもあります。

ヒトの脳にとってあまりに魅力的なこの道具は、いくら使い続けても飽きない道具です。

その結果、スマホはヒトから多くの時間を奪います。

「少しだけのつもりだったのに、時間を浪費してしまった・・・」

スマホを使っている人なら誰しもこの経験はあるでしょう。

 

この結果を影響をモロに受けるのが睡眠時間です。

スマホはその魅力でヒトから時間を奪い、結果的に睡眠時間を少なくしているのです。

 

2-2.スマホがうつを招く理由②無意識の比較

無意識の比較とは一体なんのことか?

結論を言うと、SNSのことです。 

 

SNSは無意識のうちに自分と他人を比較してしまう存在です。

  

他人と比較するという心理自体は、SNSの登場以前からありました。

クラスや職場、地域コミュニティの中での比較が。

 

これらの中では、ライバルはせいぜい20~40人程度でしょう。

 

ところが、SNSが登場したことによって、我々は文字通り全世界の人たちとつながりました。

ライバルの人数が激増したのです。

今までは存在を知ることのなかったライバルが見えるようになったのです。

 

SNSに映るのは、完璧な人生を謳歌する(ように見える)インフルエンサーの姿です。

その姿を見たときに何を感じるのか?

それは「自分は最下層にいる」という感情です。

 

そして、スマホは24時間どこでも世界とつながることができます。

いつでも・どこでも「自分は最下層にいる」という感情にさらされる可能性があるのです。

精神へ悪影響が出ても何ら不思議ではありません。

 

実際、SNSによって多くの人が自信を失っています。

10代を含む若者1500人を対象とした調査では、70%が「インスタグラムのせいで自分の容姿に対するイメージが悪くなった」と感じています。

20代が対象の別の調査では50%程度が「SNSのせいで自分は魅力的ではないと感じるようになった」と回答しています。

 

3.スマホ中毒への打開策

精神に悪影響を与えるスマホ中毒。

ではどうやって対抗すればよいのか?

シンプルで効果的な対策を4つ紹介します。

3-1.スマホ画面を白黒にする

スマホの画面は設定変更によって白黒にすることができます。

白黒にすることによって、脳内麻薬ドーパミンの放出量が減ります。

画面の白黒化はスマホの魅力を激減させる有効な手段です。

3-2.目覚まし時計と腕時計を買う

スマホを目覚まし時計や腕時計として使っている人も多いでしょう。

ただ、この行為はスマホへの依存を高めてしまいます。

スマホでなくてもいい機能は、スマホを使わないようにしましょう。

3-3.寝る1時間前からスマホは使わない

質の良い睡眠のために、寝る1時間前にはスマホの電源を切りましょう。

寝る前のスマホは睡眠の大敵です。

3-4.SNSはパソコンだけで使う

いつでも・どこでも使えるスマホにSNSを入れると、中毒性が高まります。

スマホからはSNSをアンインストールして、パソコンでだけ使いましょう。

 

4.もっと詳しく知りたいあなたへ

本記事は「スマホ脳」という本を参考に書きました。

スマホが脳に与える影響について、真正面から答えてくれる本です。

他にも、スティーブ・ジョブスが我が子にスマホを触らせなかったなど衝撃のエピソードも書かれており、非常に面白い本です。

「スマホって脳に悪い気がするな~」と漠然と感じている方は、ぜひ本書を読んでみてください。

正しい知識を得ることが、スマホに振り回されない人生を送る第一歩だと僕は信じています。