「スタンフォード式 最高の睡眠」より 寝不足を甘く見ることなかれ
睡眠負債という言葉をご存じでしょうか?これは睡眠の量を借金に例えた表現で、日々の寝不足が少しずつ溜まっていくと、やがて首が回らなくなり、自己破産に至ります。睡眠負債による自己破産とは、脳や体に起こる様々な疾患です。これらは無自覚のまま脳や体を蝕んでいきます。
1.睡眠負債の恐怖 マイクロスリープ
マイクロスリープとは瞬間的居眠りとも言われ、1秒~10秒程度のごくわずかな無自覚の居眠りを指します。
睡眠負債を抱えた状態になると、マイクロスリープによって日中に瞬間的な無意識状態に襲われる可能性が高くなるのです。
マイクロスリープの恐ろしさは本人も週も気づかないこと、そして予兆が無いことです。「ただの寝不足だし平気」という認識が、取り返しのつかない状況を生む可能性も否めません。例えば車の運転中にマイクロスリープに襲われたら・・・。時速60キロの車は4秒で70メートル進みます。僕は出張で時折車を運転しますが、寝不足状態でハンドルを握ることに恐怖を覚えました。
2.睡眠偏差値最低の国 日本
日本は睡眠負債を抱える睡眠不足症候群の人が他国と比べ多いようです。100万人規模の統計データで次のような結果が出ています。
- フランス 平均睡眠時間8.7時間
- アメリカ 平均睡眠時間7.5時間
- 日本 平均睡眠時間6.5時間
日本人の睡眠時間短ぇ・・・。日本人の睡眠時間の短さを示すデータはまだまだあります。例えば日本人は睡眠時間が6時間未満の人が約40%というデータや、100か国で行ったインターネット調査では日本の睡眠時間が最下位であった報告があります。
つまり、日本人は慢性的に睡眠不足である人が多数であるということです。大多数の日本人が睡眠負債を抱えているとなると、多くの人が日中マイクロスリープに襲われている可能性があります。こう考えると、睡眠負債による日本の社会的な損失は計り知れません。
という訳で今回は睡眠負債の恐ろしさについてご紹介しました。本書についてはまた紹介できればと思います。次回は深い睡眠を得るための方法についてご紹介したいと思います。