知識を増やす中で気付いた、知識を増やすより重要なこと。
1年前の自分へ送る気持ちで本記事は書く。
「知識を増やせば世界が広がる!たくさん本を読んで知識を増やすぞ!」
これは1年前の自分のこと。
とにかく本を買って読んだ。興味のある分野の本を買い漁った。
読書家の人からすれば大した量の本じゃないと思われるだろうが、あまり本を読んでこなかった自分からすると一番本を買った時期だった。
自分の興味のあること、知りたいと思うことに対する知識を増やすことはとてもエキサイティングだった。
だが、知識を増やしていくうちに気付いたことがあった。
知識は実践されて初めて意味があるのだ!
いくら蓄えても、使わないと力を発揮しない。
「そんなの当たり前」と思うかもしれない。でもそんな当たり前のことに自分は気付いていなかった。知識を得て、満足して終わってたのだ。
自分の実例を挙げよう。
自分がよく読んだ本のジャンルの1つに、進化医学や文化人類学ベースのライフ・ハックがある。この分野の本を読むと、PCやスマホといったデジタル・デバイスは集中力を削ぎ、うつを誘発するリスクを高めることが分かる。それらの本のリンクも一応貼っておく。
Youtubeとオンラインゲームに時間を吸い取られていた自分からすると、決して他人ごとではない。
デジタル・デバイスの害という知識を得た自分は一体どうしたか?
何もしなかった!
知っておしまいだ!
何もアクションを起こさなかった!
結局、Youtubeとオンラインゲームに時間を吸い取られ続けた。
知識は実践されて真価を発揮する。さっきの例なら、Youtubeとオンラインゲームに依存していた自分を止める対策を打って、知識は力を発揮する。
具体的な対策例としてはPC・スマホの魅力を低下させることだ。画面設定を白黒にしたり、Youtubeやオンラインゲームの使用時間を制限するアプリを入れるなどだ。
繰り返すが、知識は使われてナンボだ。例え知っていても、使われなかったら知らないのと同じだ。
不安定な現代は、一種の知識ブームにあるように感じる。
メディアやマスコミも知識を得る重要性を喧伝し、世間の不安を煽る。
その結果、不安を抱いた人々は「知識を増やさねば・・・!」と焦る。
その中の1人が自分だ(笑)
「知識を増やさないと、遅れるッ!」という焦りと不安があったのは事実だ。
確かに、知識を得ることは重要だ。だが、本当に重要なことはその先にあった。知識を実践することだ。
実のところ、知識を得ること自体は簡単なのだ。字を読めばいいだけだから。
ただ、実践となると話は変わる。知識を元に行動を起こす必要がある。
「行動を起こす」
言うは易し、行うは難しである。
どれだけ優れたダイエット法を知っても、どれだけ優れた筋トレ法を知っても、どれだけ優れた勉強を知っても、実践しなければ意味が無い。その真価を発揮できずに終わってしまう。
知識を行動に移す。
当たり前のことに思えるが、最大の難関だ。
「知って、動け」
1年前の自分へ伝えたい。
もう1度言う。
「知って、動け」