花粉症対策にヨーグルトは逆効果な件
花粉症対策は色々ありますが、検索すると上位に出るのがヨーグルト。
そんなヨーグルトですが、実は花粉症を悪化させるリスクが高いです。
1.ヨーグルトで花粉症が悪化する理由
ヨーグルトで花粉症が悪化する理由は、ヨーグルトが腸を荒らすから。
「花粉症と腸に何の関係が?」と思うかもしれませんが、実は腸こそが花粉症の核心です。
2.花粉症は腸から
そもそも花粉症は免疫の過剰反応です。
本来は反応する必要のないスギやヒノキの花粉に対して、免疫が激しく攻撃することで涙や鼻水といったアレルギー反応を起こす。
これが花粉症の正体です。
じゃあ、なぜ免疫はスギやヒノキの花粉に過剰反応してしまうのか?
その原因が腸の弱体化です。
下図のように腸の粘膜は隣同士で密着しており、異物や未消化物をブロックしています。
ところが、腸が弱ると粘膜の隣同士に隙間が空いてしまいます。
すると、その隙間から本来ブロックされるものが侵入。
この侵入物に対する免疫の過剰反応こそが花粉症などのアレルギーです。
花粉症の場合、腸粘膜の隙間から花粉が侵入することが根本的な原因です。
3.ヨーグルトは腸を荒らす?
ヨーグルトと言うと、乳酸菌たっぷりで腸に優しいイメージがあるかもしれません。
確かに乳酸菌は豊富ですが、ヨーグルトには落とし穴があります。
それは、ヨーグルトなどの乳製品に特有のタンパク質「カゼイン」が腸を荒らす点です。
カゼインはヒトの消化酵素で分解されにくく、腸炎症の原因となります。
腸は炎症すると腸粘膜の密着が弱まり、隙間が空いてしまいます。
すると、異物や未消化物まで吸収してしまいます。
カゼインが腸に負担をかけることは欧米では結構有名で、カゼインを避ける「カゼイン・フリー」健康法は割と一般的です。
「乳酸菌が多いヨーグルトは腸に良いのでは?」と思った方へ。
乳酸菌自体は腸に必要なもので、積極的に摂った方が良いです。
ただし、それがヨーグルトである必要は無いです。
乳酸菌はぬか漬けやキムチ、味噌などの発酵食品から摂ることができます。
4.なぜヨーグルトが花粉症に効くと言われたのか
腸を荒らすはずのヨーグルトが、なぜ花粉症に効くとされたのか?
「花粉症にはヨーグルト」と言われた理由は、乳酸菌によって腸内環境が改善し、腸粘膜が回復するためです。
乳酸菌を多く摂って善玉菌を増やし、腸を回復させるのは正しいアプローチです。
ただし、ヨーグルトは腸を荒らすタンパク質「カゼイン」が含まれるため、乳酸菌の摂取源としてはオススメできません。
乳酸菌ならぬか漬けやキムチ、味噌などの発酵食品から摂ることができます。
5.弱った腸を回復させて花粉症から抜け出す方法
花粉症の原因は腸の弱体化。
裏を返せば、腸を回復させれば花粉症から抜け出せます。
では、どうすれば腸は回復するのか?
するべきことは次の2つです。
腸内を善玉菌優位にする
腸内には様々な腸内細菌が住んでいて、独特の生態系を構築しています。
腸内細菌には3種類のグループがあります。
①善玉菌・・・消化吸収を助け、感染予防をする
②悪玉菌・・・毒素・発がん性物質を放出する
③日和見菌・・・善玉菌と悪玉菌のどちらか有利な方に味方する
善玉菌を優位にすることが腸を回復させる鍵です。
そのためにはぬか漬けやキムチ、味噌などの発酵食品を多く食べるようにしてください。
また、ビオフェルミンなどの整腸剤も有効です。
これら乳酸菌系の整腸剤は善玉菌を一気に投入できるので、効果的に善玉菌を応援できます。
ビタミンDを摂る
腸をよみがえらせる鍵となる栄養素がビタミンD。
ビタミンDは空いてしまった腸粘膜の隙間をくっつける効果があります。
さらに、ビタミンDにはアレルギー症状を鎮める効果もあり、花粉症対策の切札となる栄養素です。
ビタミンDは魚の内臓やキノコに多く含まれています。
また、ビタミンDは日光に当たることで作ることができます。
ビタミンDをつくるという意味でも、散歩はコスパのいい健康習慣です。
補助的にサプリを使うのもオススメです。
サプリを使えば、毎日安定的にビタミンDを摂ることができます。
なお、サプリを選ぶ際は原料に乳糖を使っていないものを選んでください。
乳糖は腸に負担をかけるので避けてください。
僕も飲んでる乳糖不使用のビタミンDサプリのリンクを貼っておきます。
ただ、乳糖不使用のサプリは高いです。
その点はご理解ください。
6.まとめ
本記事をまとめると以下の通りです。
- 花粉症の原因は腸の弱体化
- ヨーグルトは腸を炎症させやすく、花粉症を悪化させる
- 腸を回復させれば、花粉症は根本的に治る
- 腸を回復させる方法は次の2つ
- 善玉菌を優位にする
- ビタミンDを多く摂る