ケトン体回路が動けば、体重は勝手に落ちていく!
「糖質制限」を調べると出てくるキーワード、ケトン体回路。
本記事ではケトン体回路について解説します。
1.ヒトには2つのエネルギー回路がある
ヒトには2つのエネルギー回路があります。
1つ目はブドウ糖を燃料とする糖質回路。
糖質回路は食事で摂った糖質を燃料とするエネルギー回路です。
糖質とは、砂糖や炭水化物のことです。
食事で摂った糖質を燃料とするため、数時間で燃料切れとなります。
さらに、糖質回路は燃料として使いきれなかった糖質を脂肪として蓄える特徴があります。
そして2つ目がケトン体回路。
ケトン体回路は体内に蓄積された脂肪をケトン体に変換して燃料とするエネルギー回路です。
ケトン体回路は体内脂肪を燃料とするためエネルギーが長持ちします。
さらに、ケトン体回路は体内脂肪をエネルギーとして消費するため痩せる効果があります。
2.多くの現代人はケトン体回路が封印状態
残念ながら、多くの現代人はケトン体回路が封印状態です。
なぜなら、多くの現代人が糖質回路でエネルギーを得ているためです。
糖質回路とケトン体回路はシーソーの関係。
どちらか一方がONになると、もう一方はOFFとなります。
糖質を食べると糖質回路が優先で作動します。
このときケトン体回路は停止してしまいます。
現代人は1日に3食も糖質たっぷりの食事を摂ります。
間食も食べる人だと3食にとどまらず、4~5食も糖質たっぷりの食事となってしまいます。
1日に何度も糖質を摂ると、1日中ずっと糖質回路が作動することとなり、ケトン体回路は封印されてしまいます。
現代人の太りやすい&疲れやすい体質は、糖質回路に頼っていることも一因かもしれません。
3.ケトン体回路を呼び覚ますには?
糖質に囲まれた現代人は糖質回路がいつも作動しているため、ケトン体回路は封印状態です。
どうすればケトン体回路は作動するのか?
ケトン体回路を作動させるアクションは次の2つです。
- 糖質を控える
- タンパク質と脂質を多く摂る
まず1つ目の糖質を控えるについて。
先ほども説明したように、糖質を摂ると糖質回路が作動し、ケトン体回路は封印されます。
ケトン体回路を作動させる第1ステップは糖質を控えることです。
具体的には、ご飯やパンといった炭水化物を控えます。
1日に摂る糖質量の目安は50~100gです。
(ちなみにお茶碗1杯の糖質量は50gほど)
続いて2つ目のタンパク質と脂質を多く摂るについて。
ケトン体回路を作動させるにはタンパク質と脂質が必要です。
具体的には、肉・魚・卵などの高タンパク&高脂質な食品を積極的に食べます。
4.ケトン体回路を作動しやすくする食品
ケトン体回路を作動しやすくする食品とはココナッツ・ギーです。
ココナッツ・ギーは、ココナッツ・オイルとギーをブレンドしたオイルのこと。
ギーとはバターを煮詰めてろ過したオイルのことです。
ココナッツ・ギーに多く含まれる中鎖脂肪酸がケトン体の産出を活発にし、ケトン体回路を作動しやすくしてくれます。
5.まとめ
本記事の内容をまとめると以下の通りです。
- ヒトの体には糖質回路とケトン体回路がある。
- ケトン体回路は、体内の脂肪を燃焼させるため痩せる。
- ケトン体回路を作動させるには、糖質を控えてタンパク質と脂質を多く摂る必要がある。
- ココナッツ・ギーを食べると、ケトン体回路が作動しやすくなる。