国の示している「バランスのいい食事」には根拠が無い。
国の示している「バランスのいい食事」
結論から言うと、アンバランスです。
本記事では、国の示している「バランスのいい食事」が実はアンバランスであることをご紹介します。
1.食事バランスガイドにはエビデンスが無い
厚労省と農水省が公表している食事バランスガイドとは、国民に対して1日に何をどれだけ食べたら良いか望ましい食事のバランスを示した指針です。
食事バランスガイドで最も多く食べることを推奨されているものは、主食である炭水化物です。
ガイドには「1日にご飯なら中盛4杯、食パンなら6枚、うどん・ソバなら3杯がバランスの取れた食事」と明記されています。
じゃあこのガイド、どういった根拠で作成されたのか?
結論を言います。
食事バランスガイドは日本人の平均的な食事を調査したアンケート結果がベースなのです。
つまり、「栄養学的・生物学的な必要量を摂取する必要がある」という数字が根拠ではありません。
早い話、「多くの日本人はこんな食生活です。」といった調査結果が根拠です。
食事バランスガイドは科学的でも何でもないです。
もしこんな多数決のアンケート結果が根拠となるのであれば、科学に実験も考察も不要です。
「みんながしてるから」―これでは根拠とは言えません。
2.糖質漬けの食事バランスガイド
先述したように食事バランスガイドには「1日にご飯なら中盛4杯、食パンなら6枚、うどん・ソバなら3杯がバランスの取れた食事」と明記されています。
「へぇ~。ご飯なら4杯くらいか~。まぁそんなもんやろ。」
と思いがちですが、中々に凄まじい糖質量です。
ご飯1杯の糖質量は角砂糖に換算すると38個。
つまり、食事バランスガイドは「毎食角砂糖を38個分摂取しましょう」と述べているようなものです。
この食事バランスガイドを推奨した結果、患者数が増え続けている病気があります。
それは糖尿病です。
3.食事バランスガイドと言う人体実験の果てに
世界各国でも日本と同様に「糖質を増やし、脂質を減らそう!」という食事が推奨されました。
その根拠となったのは、アンセル・キーズ博士(1904~2001)が唱えた脂質悪玉説です。
アメリカでこの説が採用され、その後世界に広がりました。
そして長きにわたって糖質中心の食事が「バランスのいい食事」とされ、世界中で奨励されました。
糖質中心の食事が奨励された結果、ある病気が世界で激増しました。
糖尿病です。
糖尿病はインスリンが働かなくなり、血糖値が高くなってしまう病気です。
インスリンは膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています。
血糖値が何年間も高いままで放置されると、血管が傷つき、体のあちこちで炎症が発生します。
糖尿病の恐ろしさは、その合併症にあります。
日本では糖尿病による合併症で
- 3000人が足を切断
- 3000人が失明
- 1万6000人が人工透析
これが毎年発生しています。
糖尿病の恐ろしさはこれだけありません。
糖尿病の隠れたリスクは、精神疾患リスクの増大です。
糖尿病患者はそうでない人に比べ、2倍以上うつになりやすいです。
こんな悲惨な状況を防ぐには糖質を控えることが1番です。
「糖質摂取量を0にしろ!」とは言いません。
でも1日に400gもの糖質量を推奨するガイドは、どう考えても多すぎです。
せめてお茶碗のサイズを半分にするなどして、糖質量を少なくしてください。
糖質中心食という、壮大な人体実験で無数の犠牲を払って得たもの。
それは糖質中心食で糖尿病が増えたという事実です。
これを見て、「糖質中心の食生活を疑うな」と言う方が困難だと思います。
4.食事の中心は何にすべき?
「主食の炭水化物減らして、代わりに何を食べるんだ?」
主菜です。具体的には肉・魚・卵です。
もっと言うなら糖質制限をすれば解決します。
糖質制限とは主食を減らし、主菜をメインとする食事法です。
主菜をメインとすることで、タンパク質・ビタミン・ミネラルを多く摂取することができます。さらに、糖質量が減ることで血糖値が安定し、血管のダメージが低減されます。
僕自身、糖質制限をしてたくさんの恩恵を得られました。
糖質制限のメリットの一例を紹介します。
- 脂肪が落ちて体が引き締まる
- 疲れにくくなる
- 食後の眠気が消える
- 集中力が上がる
- アトピーなどの肌荒れが改善する
まだまだありますが、これ以上書くとクドくなるのでやめときます。
「そんなに糖質制限が良いの?」と興味を持たれたなら、こちらの記事も参照ください。
↓糖質制限について↓
↓糖質制限法の1種:バターコーヒーダイエット↓
5.最後に
「国の示している食事指針が間違ってるなんてことがあるんだろうか?」
この感覚は多くの方が抱くと思います。
僕もそうでした。
しかし、調べていくうちに食事バランスガイドの異常性が浮き彫りになりました。
調べた感想としては、「国は糖尿病患者をたくさん作りたいのだろうか」とさえ感じました。
医学の歴史ではそれまで常識とされてきたことが、のちにひっくり返ることもあります。
もしかすると10年~20年後には、「昔の食事バランスガイドはヤバかった」なんて言われているかも?
そんな時代が来るかもしれないと個人的には思っています。