マサオのブログ

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あなたの不調は文明病? 進化医学というアプローチ

 

「朝から体が重くて憂うつ・・・。」

「重い体を引きずって会社に向かう・・・。」

「会社についても頭がボーっとする・・・。」

「ヘトヘトになりながら家路につき、倒れるように眠る・・・。」

 

共感する人も多いのではないでしょうか。僕自身、今年の1月ごろにこのような状況に陥り、メンタルがガタガタになりました。このままではヤバいと感じていた折、手に取った本が「最高の体調」です。僕はこの本を足掛かりにボロボロになっていた心身を立て直しました。

この本の優れた点は、肉体や精神の疲労・不調の根本原因を見事に説明していることです。逆に、本書の弱点は根本原因の説明が充実している一方で、実践の記述が少ないことです。体調改善の具体的なアクションを知りたい人にとっては、「一番知りたい肝心なところが欠けている」と感じるでしょう。ただ、本書が示す体調不良の根本原因を理解すれば、自身でアクションを起こす道しるべになるはずです。

 

 

1.その不調は文明病

文明病とは科学技術の進展による社会の変化によって引き起こされる病気や症状を指します。

文明病の代表例は以下の通りです。

  • 過剰なカロリーによる肥満
  • 朝から体が重い慢性疲労
  • 不眠症
  • うつ病や不安症
  • 集中力が続かない

「自分のことか⁉」と感じた方もいるのではないでしょうか。そしてこれらの症状に苦しむ自分を責めているのではないでしょうか。

 

しかし、本書では「悪いのは自分」という考え方を否定します。代わりに進化医学という視点から不調の原因をあぶり出します。早い話、人の体は今の環境が想定外過ぎて対応できないのです。

 

本書の一部分を要約して引用します。

 

現在の人類は約600万年前に誕生し、現在の農耕生活に移ったのはたかだか1~2万年前。農耕を始める前の人類は動物や魚を狩り、木の実や山菜を採集する狩猟採集生活を送っていた。人の体は600万年慣れ親しんだ狩猟採集生活で最も力を発揮する。一方で現在の農耕社会は人類にとって想定外の連続、心身がうまく対応できず不調をきたしている。 

2.感想

進化医学というアプローチで体調不良に挑む本書は、僕にとって目からウロコでした。本書を読んで思ったことは、いかに自分が人類の進化に背を向けているかということです。人の体の設計思想を理解すれば、何が自分を苦しくしているのかがクリアに見えます。

精神的にガタガタだった今年の1月、僕は忙しさを理由に冷凍パスタやインスタントラーメンなど炭水化物に偏った食生活を送っていました。さらにストレスを和らげるためにお菓子をよく食べていました。本書ではこのような食生活は腸内の善玉菌を苦しめ心身を蝕むと紹介されています。

また、当時僕は夜遅くまでPCでネットサーフィンをして睡眠時間も不足しがちでした。これに関しても本書では下記のように紹介しています。

  • PCやスマホといったデジタルデバイスが不安を増幅させる
  • 少ない睡眠時間は心身を疲弊させ不調を招く

今思えば、当時の僕は人類の進化に背を向けまくっていたようです。本書は僕にその事実を教えてくれました。

 

アマゾンのレビューを見ると、実践に関する記述が少ないと言われる本書。しかし、健康を考える上での大きな道しるべを示してくれる良書だと僕は思います。

 

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